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引き蘢りの世捨て人の戯れ言。


by theone_ebonite
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理想と能力の狭間で・・・

前原代表に厳しい批判 民主党大会

今から10数年程前の事だろうか?当時まだ僕は大学生だった。自宅から最寄り駅にチャリで急ぎ、チャリを置いて駅へと降りる階段を走ったものだが、その階段の入り口の脇で、少し年上に見える兄ちゃんが週に1度程政治への思いを述べていた。
講義に間に合うギリギリの電車の発車時刻ギリギリの勝負のため、きちんと聞いた事はなかったが、それでも目にする事があまりにも頻繁だったし、少しだけ聞こえて来る演説の中身がとても理想に燃えていた。
当時の僕は「こういう兄ちゃんが日本の政治を変えていってくれるんだ」
そう信じ切っていた。

それから数ヶ月だか、1年程して総選挙があり、細川元総理の日本新党が結成され、気がつけばいつも駅前に立って声をからしていたお兄ちゃんが日本新党から立候補していた。やっぱり理想に燃える若い人は細川護煕の熱意を感じてこれからの日本を変えていってくれるんだ。そう信じていました。
しかし、その選挙運動で街宣カーが回って来たり、街で目にするたびに聞こえて来たのは「日本新党の前原誠司です。細川護煕の日本新党から立候補した前原誠司です。」このフレーズのみだった。

僕は失望した。確かに知名度もない若者が当選するためには名前を売らなければならい。そのためにはブームの新党の名を使うしかない。それは間違いない。

でも、駅前に立ち続けたあの情熱はなんだったのか?
自分の理想の政治を訴える最高の舞台が選挙戦ではないのか?

それから何度か選挙があったが、知名度の上がった現在でも彼の街宣カーからは心をくすぐられる台詞は聞いた事がない。

代表選を勝利した時はとても意外だった。しばらくの現在のポチまたはタマ政権が続く事を覚悟した。
by theone_ebonite | 2005-12-17 01:09 | 社会・事件